Tax · 2026-04-28 · 読了時間 6 分
タイのコンドミニアムにおける管理費 · 1平方メートルあたり50〜80バーツで実際に得られるもの
タイのコンドミニアムでは、すべてのオーナーから毎月共用エリアの管理費が徴収されます。海外の購入者の多くは、その費用が何をカバーしているのか、なぜ隣接する2棟の建物で料金が2倍も違うのか、契約前に何を確認すべきかをご存じありません。ここでは実際の内訳をご紹介します。
管理費とは何か
タイのコンドミニアムは、ユニット所有者全員で共同所有する法人組織であるjuristic person(管理組合)によって運営されています。管理組合は、建物運営(スタッフ、光熱費、修繕、セキュリティ、共用施設の維持)の財源として、月額の平方メートル単価で管理費を徴収します。料金は、古い低価格帯のコンドミニアムでの30バーツ/sqmから、ブランド付きフルサービスタワーでの100バーツ/sqm超まで幅があります。
50バーツ/sqmで得られるもの(典型的なスクンビット中級物件)
- · 24時間対応のレセプション+セキュリティ・4〜6名のスタッフ交代制
- · 共用部の清掃+廃棄物管理
- · プール+ジムの維持管理・プール薬剤、機器メンテナンス
- · エレベーター保守+ロビー空調+廊下照明
- · 建物保険+修繕積立金への拠出
80〜100バーツ/sqmで得られるもの(プロンポン/トンローのフルサービス物件)
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- · コンシェルジュデスク+8〜12名のスタッフ
- · 即時対応可能なオンサイトのエンジニアリングチーム
- · 複数のプール+スパ+スカイラウンジ+プライベートダイニング+コワーキング
- · 清掃頻度の向上・ロビーの毎日磨き上げ、窓の週次清掃
- · プレミアムセキュリティ・カードキー式エレベーター、生体認証、バレーサービス、メールルーム
- · 資本的改修に向けた、より大規模な修繕積立金の積み上げ
なぜ同じ通りの2つの建物で管理費が2倍も違うのか
建物の築年数+共用施設の充実度+運営品質が要因です。2010年築でプール1つと基本的なジムを備えたタワーは35〜45バーツ/sqm、2024年築で屋上プール、スパ、スカイラウンジ、コンシェルジュを備えたフルサービスタワーは80〜100バーツを請求します。差はロケーションではなく、デベロッパーが運営モデルに何を組み込んだかにあります。
購入前に確認すべきこと
- · 修繕積立金の残高・これまでにいくら徴収され、今後どのような大型支出が控えているか
- · 過去5年間の管理組合議事録・紛争、値上げ、繰り延べされた保守
- · 未収金・滞納している所有者の数(数が多いと建物経営の悪化を示す警戒信号)
- · 保険カバレッジ・共用部が地震、洪水を含めて完全にカバーされているか
- · 長期修繕計画(リザーブスタディ)・実施済みか、最新の状態か
管理費がアンダーライト (引受審査)に与える影響
管理費60バーツ/sqmの建物にある78sqmの2ベッドルームの場合、月額4,680THB、年間56,000THBを支払うことになります。これは販売価格の1.0〜1.5%にあたり、ネット利回り5〜6%のモデルでは無視できない金額です。表面利回りを判断する前に、必ず管理費をTCO(総保有コスト)に含めてください。
管理費は、税金に次いでTCOの中で2番目に大きい項目です。購入後ではなく、購入前に明細を確認してください。